仮設電気FAQ

仮設受電設備工事(高圧受電)

新築工事現場に、仮設の電気を引くのが、『仮設受電設備工事』です。
使用する予定の電動機、電動工具、仮設照明などより、低圧受電と高圧受電に分かれますが、
ここでは、『仮設受電設備工事(高圧受電)』について、詳しくご説明します。

高圧受電は6000ボルトで受電しますので、100ボルト・200ボルトの低圧受電とは違い、送電まで時間がかかります。
仮設だから、すぐ電気が入るということはありません。
1ヶ月以上の余裕を持って申込みをします。

仮設電気が受電されるまでの流れ(高圧受電)<チャート図

  1. 現場調査
  2. 電気主任技術者の選定
  3. 通商産業局手続き
  4. 東電図面作成
  5. 消防署届出
  6. 書類押印
  7. 東電申込み
  8. 工事費支払い
  9. 内落
  10. 東電工事
  11. 東電送電調査

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1.現場調査

電気が欲しい現場作業所の要請により、敷地の周辺調査をします。
主に、東京電力の電柱が敷地周辺にどのように建っているかを調査します。
それらの情報をもとに、以下の項目について作業所と打合せを行います。 

  • 受電場所
    • 変電所(キュービクル)を設置する水平な場所の確保
  • 使用予定の機械
    • クレーン、エレベータ、溶接機、水銀灯、ミキサーなど
  • 受電容量
  • 送電希望日
  • 使用期間

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2.電気主任技術者の選定

高圧受電では、変電所(キュービクル)を設置しますので、電気主任技術者を置く必要があります。
主任技術者は、高圧受電設備の工事・維持・運用の監督を行います。

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3.通商産業局手続き

高圧受電では、作業所の管轄の通商産業局(主に関東通商産業局)への届出が必要です。

高圧受電は、原則として容量の上限がありませんので、電気の需給バランスが崩れないよう、をとっているようです。

受電容量によって提出する書類が決まりますが、必ず提出するものは、「保安規定届出書」と
「主任技術者選任届」です。

高圧受電設備の設置者(作業所を施工する会社の代表者・つまり社長)が提出する
決まりですが、多くの場合、委任状を作成して作業所の責任者(所長)がこれを行います。

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4.東電図面作成

現場調査と作業所との打合せをもとに、「自家用電気使用申込書」という専用用紙で東京電力(株)への申請図面を作成します。

契約の種類は、臨時電力(高圧電力A)となります。

東京電力(株)のどの電柱から、作業所の何処に引くのか、距離は何メートルか、送電希望日はいつか、変電所(キュービクル)は何処に置くのか、使用機器の明細とそれぞれの容量など詳しく記載します。

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>5.消防署届出

変電設備(キュービクル)を設置する場合は、管轄の消防署への届出も必要です。

受電設備が原因で火災が発生しないよう、消防署に確認を求めるわけです。

「電気設備設置届出書」により、キュービクルの仕様や用途・設置場所、使用期間などを届出ます。
届出はキュービクル設置前にしなければなりません。

キュービクル設置後、消防署の検査を受け、許可が下りれば使用開始となります。

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6.書類押印

3.の委任状に社長印(その作業所を施工する会社の代表者)、4.にて作成した「自家用電気使用申込書」にも原則として社長印を押印します。

「自家用電気使用申込書」は、その作業所を施工する支社・支店の代表者、
つまり、代表権があり、契約に関して権限を持っている人ならば、OKです。

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7.東電申込み

作業所の管轄の東京電力(株)の支社(営業所)へ4.で作成した申請図面を持参し、
自家用受付窓口で仮設電気引込みの申込みをします。
申込番号をもらい、キュービクルの仕様や使用する機器について打合せをします。

その場で設計があがることはありません。
高圧の申込は自動的に設計廻しとなります。
後日、「電気需給契約のご案内」が申込みをした電気工事会社に郵送されてきます。
設計が完了したというお知らせです。

「電気需給契約のご案内」の到着をもって、次の段階(工事費支払い、内落)へ進むことができます。

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8.工事費支払い

仮設受電の場合は、東京電力(株)に臨時工事費を支払います。

工事用の仮設受電であっても、使用期間が1年以上であることが確定していれば、
臨時工事費はかかりません。
しかし、この場合、万が一1年未満で受電設備を撤去した場合、さかのぼって請求されます。

臨時工事費を支払うと、電気の入る「送電確定日」を決めることが出来ます。
これを「落成をあげる」と言います。

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9.内落

東京電力(株)への申込図面の通り、受電用電柱を建柱します。

コンクリート柱(10m物)を使用します。
人力ではとても建てられませんので、建柱車を使います。

右の写真のほぼ真ん中にあるのが受電用電柱(1号柱)です。

建柱後、キュービクルを設置し、先に建てた 1号柱と
電線でつなぎます。

左の写真の後方、ベージュ色の大きな箱が
キュービクルです。

高圧が流れますので、囲いをして「高圧危険」の
ステッカーを貼り、むやみに近づけないようにします。

人間だけでなく、小動物(ネズミなど)が侵入できない
ように電線の出入り口などもきちんとふさぎます。

これらの作業を「内落(ないらく)」と呼びます。

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10.東電工事

東京電力(株)の電柱と、弊社で建てた1号柱(受電用電柱)とを、繋ぎます。
東京電力(株)の関連工事会社(関電工など)が施工します。

この工事が終わると、すべての電線が繋がります。

この後、耐圧試験等を行い、キュービクルや電線に異常がないことを確認します。

そして、東京電力(株)の送電調査日の前日までに耐圧試験等の結果を
「検査成績表」に記入して申込みをした東京電力(株)の支社(営業所)の窓口へ提出します。

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11.東電送電調査

落成をあげた時に決定した「送電確定日」に、東京電力(株)の担当者が調査に来ます。

申請図面通りに施工されているか、危険な箇所はないか、などを点検し、問題がなければ送電します。

事前に耐圧試験などを行っていますので、ここで問題が起こることはまれです。
(弊社施工の高圧工事では1件もありません)

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